Χスツール（カイスツール）

このスツールをはじめて見たとき、まわりの空気を引き締めるその静かな存在感に圧倒されました。
小さくて、華奢なものであるにも関わらず、この確かさは何故？思わず座面を撫で、脚を握り、そのか細きものに尋ねました。
そして座ってみると・・・。無垢材の座面はゆるやかに真中が窪んでおり、エッジが立っている。自然に体の中心が定まり、背筋が伸びる。この安定感は、あるべきもののカタチを誠実に突き詰めた結果ではないだろうかと思います。
「用の美」を軽やかに世に問うデザイナーの逸品です。