たっぷり眠ったはずなのに、カラダがだる重い、日中もなんだか眠い、なんてことありませんか?日本人の5人に1人が睡眠に悩みを持っていると言われています。睡眠の質は、こころとカラダの健康に大きく影響を及ぼすだけに、心地よく眠ってスッキリ起きられる、良質な眠りのための環境づくりを行いたいものです。
インテリアという視点で、眠りの環境を整えるには、いくつかのポイントがあります。1つめは寝室の床や壁、窓といった空間の工夫。2つめは家具や収納、照明や生活小物の工夫。3つめは寝具やカーテン、ラグなどファブリックの工夫です。では、この3つのポイントに沿って寝室のインテリアコーディネートを考えてみましょう。
まずは、空間の工夫から。眠りの環境として最も大事なこと、それは温度と湿度です。良質な眠りを維持するためには、室温26°C程度、湿度60%前後が適していると言われています。みなさんのお宅でも冷房・暖房を利用した室温調整や、加湿器・除湿器を利用した湿度調整が行われていると思いますが、壁や窓サッシの断熱性アップや調湿効果のある壁装材によっても環境改善が行えます。今
回のコーディネートでは、湿気・臭い・化学物質を吸収する健康内装建材「ガウディア」を壁面に使用しています。新築・リフォーム時には、ぜひチェックしておきたいポイントです。また、床材についても足触りがよく温かみのある無垢のフローリングや、冬のひんやり感が少なく、音も吸収するカーペットにするなど、足元の配慮も考えられます。
さて、2つめのポイント、家具や収納、生活小物の工夫ですが、いちばん気になるのは収納です。その理由は、寝室が雑然としていて片付かないという悩みをお聞きするからです。一般的には、寝室にクローゼットなどの収納があると思いますが、収納不足のせいか、アウターやコートが出しっ放しになっていたり、読み終わった雑誌や本などが放置されていたり、納戸に入れるような使わないモノが置いてあったりと、とてもリラックスして眠れる雰囲気とは言えないケースが多いようです。
そんな場合は、しまい込む場所を探すより、出しっ放しでも美しく見える工夫をしたほうが使い勝手もよく現実的です。今回のコーディネートでも、かごバッグを雑誌の収納にしたり、壁にお洒落なフックを取付けて手軽に掛けられる壁収納にしたり、本を積み上げてその上にスタンド照明を置き、本をオブジェのように演出したり、センスを活かした収納アイデアを取り入れてみましたので、参考にしてみてください。また、サイドテーブルやお気に入りの椅子をベッドサイドに置くことで、おやすみ前や目覚めのひとときを豊かに過ごすための脇役として、何かと活躍してくれます。
では仕上げに、3つめのポイント、寝具やカーテン、ラグなどファブリックの工夫についても考えてみましょう。季節感を取り入れたコーディネートが最も行いやすいのがファブリックによるものです。特に寝具は、夏は涼しく冬は暖かく快適に睡眠できるように、素材や色合い、肌触りなどに気を配って、積極的に衣替えを楽しんでみましょう。できれば、カーテンやラグも季節に合せてコーディネートできると理想的です。それは見た目だけでなく、たとえばラグの素材を夏冬かえることで、起きぬけの一歩、冬はひんやり感がなかったり、夏はさらっと心地よかったり、一日のスタートの気分が変わってくるものです。そんなちょっとしたことの積み重ねが暮らしの
豊かさにつながっていく、インテリアの大切な役割のひとつではないかと思います。
このほかにも、良質な眠りのためのインテリアの工夫はまだまだあります。暮らしにあった寝室づくりやインテリアコーディネートをお考えの際は、ぜひコーディネーターにご相談ください。
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